3月のテーマは『オックス・フォードスピーチ』と『心からの復興』です。
マイケル・ジャクソンは2001年3月6日オックス・フォード大学でスピーチを行いました。

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そこは、以前にマザー・テレサやアルバート・アインシュタイン、ロバート・ケネディーやマルコムXと言った。沢山の著名人が講義を行った会場です。
そこで、マイケルジャクソンは子供時代の重要性について語りました。

「今日、子供たちは早く大人になることを求められます。子供時代と言われる段階が辛い段階であるかのように我慢し、できるだけ速やかに通過することを求められます。この点に関しては、私も専門家となのれるくらいの経験があります。私たちは親子関係の断絶を目の当たりに見てきた世代です。心理学者たちは、無償の愛を与えられなかった子供たちがどうなるかを扱った多数の本を出しています。無償の愛を注がれず、放って置かれ実に多くの子供たちが自らの力だけで成長していかなくてはならないのです。かつて世代間を結びつけた強力なノリが剥がれたように愛を与えられない子供たちは、両親、祖父母、ほかの家族などと距離をとりつつ成長していきます。」

これがマイケルが生きた世代です。

「富も成功も、きれいな服も、かっこいい車もすべて手に入りますが、心はやるせなさで満ちた世代です。彼らの胸の空洞、心の底に広がる荒野、中心にポッカリ空いた空間もかつては鼓動や愛で満たされていたはずです。」

こんなふうにも語っています。

「愛情を受けて育ってきた人を心から傷つけることはできません。」

「たとへ教授に中傷されたとしても、そう感じないでしょう。上司にしいげられようとも、へこたれないでしょう。会社の同僚に打ち負かされたとしても、成功の喜びを感じられるでしょう」

わかりやすいですね。職場で人間関係で悩んでいる人が多い現代社会は愛情に飢えた人が多いのかもしれません。

愛情に飢えた人はこんなふうになると言っています。

「愛された記憶がなければ、心を満たす物を求め、世界中を探し回るようになります。どんなにお金を稼ごうとも、どんなに有名になろうとも、まだ虚しさを感じることでしょう。本当に求めているのは無償の愛、無条件に受け入れられることです。」

よく聞くんです。わかってるんです。でもやはり愛された記憶がないと追い求めてしまうのですね。
そして、愛された実感のない心の痛みについてこんなふうに語っています。

「この心の痛み、怒り、暴力行為の原因は探るまでもありません。子供たちは明らかに愛してほしいと訴え、関心を持たれないことに体を震わせ、注目して欲しいと叫び声をあげているのです。」

今日学校で起こる様々な事件も背景は、愛情を知らない壊れた大人による管理や家庭背景だったりするかもしれませんね。

そしてヒール・ザ・キッズの活動の目的をこう語っています。

「私たちの活動の目的は単純です。親子の絆を取り戻し、関係を修復し、地球の将来を担う子どもたちの進む道を明るく照らすことなのです。」

親子の絆、形は違ってもやはり大事ですね。
いつの時代も変わるものではありません。
子育て大変です。自責の念に駆られたりします
でも、もし攻めてしまいそうになったら、
自分が幸せだった時代だけを思い出してください
もしどうしても思い出せなかったら。。。。
そこまで切羽詰っていたら。どうか誰かに相談してください。
そして、周りに助けを求めてください。
一人ではないんです。みな同じ苦しみを抱えています。

そして、安心してください。

「私たちはみな人の子で綿密な計画をたて努力しても、
常に過ちを犯してしまうものなのです。それが人間です」

とも語っています。

最後の方にガンジーの言葉を引用して

「弱者は許すことができない。許すことが出来るのは強さの裏返しである」

「さあ、強くなりましょう壊れた関係を修復するために、立ち上がりましょう。子供時代に受けた傷がどんな影響を与えようとも乗り越えなければなりません。」

今は不安定な世の中なのかもしれませんね。
『安心してください!』という言葉が流行るのも、不安の裏返しのようにも思います。

震災以降、多くの方々に横たわった底知れぬ恐怖。
子供たちだけじゃなく、なんだかわからない不安を大人たちも感じ
出口が見えなくなっているようにも思います。

でも、私たちは乗り越えなくてはなりません。心から安心し、復興できるように

足るを知り、強くならなければならないのです。
壊れた関係を修復するために。

子供を見捨ててしまっても
親を見捨ててしまっても、周りの人や、いろんな人からの関係を断ち切ったとしても
結局それは、心に影を残すことになります。

そうならず『心からの復興』ができるように

自らを癒し、周りの人々を許し、お互いを傷つけないよう
優しさとしなやかさを常に持たなければならないように思っていまいます。

「世界をいやし、痛みを取り去ろう。そしてともにみんなで美しいメロディーが叶えられますように」

「今日から 新しい歌が聞こえますように。
その歌を子供たちの笑い声に。
その歌を子供たちの遊ぶ声に。
その歌を子供たちの歌声にしましょう。
そして、大人たちは耳を傾けましょう。」

「神の恵みがありますように。I love you」

最後に、東北はまだまだ復興への道のりは遠いようです。
私たちは、忘れることなく。
『心からの復興』を遂げるまでできることを
続けなくてはいけないように思います。

続けていることがあればよかったら教えてください。
また、こんなことならできるかもということもよかったら教えてください。

「」内の言葉は書籍『Michae Jackson King Of Pop』 オックス・フォード・スピーチより抜粋
イラスト/Hitomi
文/櫻木 宏子

 

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